室内犬に散歩は必要でしょうか?
小型の室内犬を飼うときによく浮かぶこの疑問にお答えします。
もし散歩が必要なら、その時間はどのくらいが適当でしょうか?
さらに、散歩によるケガの早期発見などの利点についても詳しく解説します!
室内犬にも散歩は必要ですか?
小型犬は家の中で十分に運動できるので散歩は不要?
その答えは、NO(ノー)です。
小さな体の犬は、運動自体は室内で賄えることもありますが、外の空気を吸ったり気分転換をすることは犬にも重要です。
心の健康を保つためには、室内犬でも散歩は必要です。適切な運動量とその利点を理解し、楽しい散歩ライフを始めましょう。
室内犬の散歩時間は15〜20分が目安
小型犬の場合、1日に2回、1回あたり約15分、または1日1回で20〜30分程度の散歩が理想です。
散歩から戻ってきてすぐに疲れて眠るようであれば、それは十分な運動ができている証拠です。
ただし、犬によって適切な時間や距離は異なります。
愛犬と一緒に散歩をしながら、最適な時間や距離を見つけましょう。
また、シニア犬は体力が低下しやすく、疲れやすくなります。
愛犬の様子を観察しながら、散歩の量を調整することが大切です。
こんなにたくさん!お散歩の利点
散歩は、愛犬だけでなく飼い主にも多くの良い影響をもたらします。
日常的な散歩で得られる利点を、3つのポイントに分けてご紹介します。
運動で健康を守ろう!
日常的に行える散歩は、健康維持に重要な役割を果たします。
特に、適度な散歩を継続することで筋力を維持し、肥満を防ぐことができます。
犬は運動をしないと筋力が衰え、食事と睡眠だけの生活は肥満を引き起こしやすくなります。
肥満になると心臓に負担がかかったり、糖尿病のリスクが高まるだけでなく、筋力低下で重い体や関節を支えられなくなる悪循環に陥る可能性があります。
愛犬のストレス解消
散歩を習慣化することで、愛犬のストレスを減らすことができます。
噛む、吠える、手足を舐めるといった行動に悩んでいる場合、その原因はストレスかもしれません。
外の新鮮な空気を吸い、自然に触れ合うことで、愛犬の気分転換になります。
散歩は愛犬にとって重要なリフレッシュの機会です。
社会性の向上
同じ散歩コースでも、日によって出会う人や犬、匂い、車や電車の音などが異なります。
これらの新しい刺激は愛犬の脳を活性化させ、社会性を育むのに役立ちます。
警戒心が強い犬でも、社会性を身につけることで自信を持つようになり、見知らぬ人に吠えたり、突然の刺激に怯えたりする行動が減少します。
これにより、飼い主との関係もより安定したものになります。
ケガや病気の早期発見に役立ちます
毎日の散歩を通じて、飼い主は愛犬のちょっとした変化にも気づきやすくなります。
たとえば、歩き方や歩くスピードに違和感を感じることがあるかもしれません。
散歩中に注意すべき愛犬の様子と、考えられる病気についてご紹介します。
お尻を振って歩いている?
愛犬の後ろ姿を観察してみましょう。
「お尻を振りながら歩く」や「階段を上がるときに腰をくねらせる」といった動作が見られる場合、股関節形成不全などの骨や関節の病気が考えられます。
特に大型犬に多いとされていますが、単なるクセとの見分けが難しいこともあります。
同じ体格の犬種と比較して気になるようなら、獣医に相談することをおすすめします。
スキップするように歩いている?
「片足を上げて歩く」や「スキップするように歩く」といった動作が見られる場合、愛犬の地面につかないほうの足や膝、股関節、腰のあたりをそっと触ってみてください。
もし嫌がったり、痛がったりする様子があれば、股関節形成不全や膝蓋骨脱臼、前十字靭帯断裂、足の骨折などが疑われます。
段差を嫌がる場合も、痛みがあるサインかもしれません。
日常的に愛犬とのスキンシップを習慣にしておくと、異変に気づきやすくなります。
すぐに疲れてしまう?
普段のペースで散歩しているのに、いつもより遅れがちなら、全身のだるさを伴う病気の可能性があります。
甲状腺機能低下症や肺や心臓の疾患が考えられます。
特に、咳をしていたり呼吸が荒い場合は、すぐに病院に連れて行ってください。
ただの疲れなのか、体調不良なのかを見極めるために、好きなおもちゃやおやつへの反応を観察してみましょう。
無理なく楽しくお散歩を楽しみましょう♪
散歩の重要性やメリットを理解しても、「毎日決まった時間に散歩するのは難しい」「うちの犬は散歩を嫌がる」「雨の日も散歩に行くべき?」などの悩みや疑問があるかもしれません。
しかし、心配する必要はありません。無理なく散歩を習慣化するためのコツを、最後にご紹介します。
散歩を嫌がる犬には「ごほうび」を活用
散歩を嫌がる犬には、おやつを使った「歩き食べ」が効果的です。
愛犬が飼い主と一緒に歩いたら、目を合わせて「イイコ!」とほめ、おやつをあげましょう。
散歩が楽しいことだと愛犬に覚えさせることから始めます。
他の犬と無理に仲良くしなくても大丈夫
他の犬に吠えてしまう場合、まずその行動を繰り返させないことが重要です。
すれ違う際におやつで誘導し、愛犬の注意をそらしましょう。
散歩の時間を変える方法もありますが、見通しの良い道を選ぶと、飼い主が先に他の犬に気づけるため、対応がしやすくなります。
「お散歩お休みの日」を設けるのもありです
雨の日のお散歩は、無理せずお休みしても問題ありません。
また、飼い主さんが体調を崩した時なども無理をする必要はないのです。
実際、普段から「散歩に行かない日もある」ということを習慣にするのは大切です。
そのことで、愛犬も飼い主さんも余計なストレスを感じずに過ごせます。
この記事を書いた人 Wrote this article
クラシカル
管理人:クラシカル(五十代前半) 家 族:子供1人とワンコの4人家族 居住地:大阪の出身で東京生活を踏まえ、現在は山陰で田舎暮らしをしています。 犬の健康管理や躾について、愛犬のラブラドールレトリバーとの経験を交えてご紹介しているホームページになります。