愛犬とのお別れが訪れたときに
大切な愛犬が亡くなると、深い悲しみに襲われ、前に進むのが難しく感じることがあります。
しかし、愛犬を安らかに送り出すためには、必要な手続きを一つずつ進めることが大切です。
また、愛犬との思い出を形に残す方法として メモリアルグッズについても知っておきましょう。
愛犬が亡くなった際の手順
大切な愛犬との別れは非常に辛いものですが、安らかに送り出すために適切な手順を知っておくことが大切です。
愛犬が亡くなった時の手順
- 姿勢を整え身体を清める
- 身体を冷やす
- ペット専門の葬儀会社に連絡する
以下、それぞれのステップについて説明します。
姿勢を整え身体を清める
まず、愛犬が亡くなった直後に行うべきことは、死後硬直が始まる前に手足を内側に折り曲げ、棺に収まりやすい姿勢に整えることです。
死後硬直は通常約2時間で始まるため、手足を早めに丸めておきましょう。
目や口が開いている場合は、そっと閉じてあげてください。
次に、清潔なガーゼで身体を拭き、毛並みを整えます。
その後、タオルで身体を包み、安らかに寝かせてあげましょう。
身体を冷やす
遺体の傷みを遅らせるために、氷や保冷剤を使って身体を冷やします。
冬でも保冷が必要です。
特にお腹と背中を中心に冷やすことで、遺体の傷みを少しでも遅らせることができます。
氷や保冷剤は適宜交換し、夏場なら1~2日、冬場なら2~3日が目安です。
ペット専門の葬儀会社に連絡する
愛犬ができるだけきれいな姿で最期を迎えられるよう、できるだけ早くペット専門の葬儀会社に連絡しましょう。
葬儀会社に連絡する際は、住所や亡くなった愛犬の種類・大きさ、希望する葬儀の形式を伝えてください。
多くの葬儀会社はホームページに連絡先が記載されており、24時間対応している場合もあります。
そのため、深夜や早朝でも対応が可能です。
愛犬の火葬の費用について
愛犬の火葬にかかる費用は、いくつかの方法によって異なります。
代表的な方法は以下の3つです:
- 訪問ペット火葬サービス
- ペット霊園施設の利用
- 自治体への依頼
以下に、それぞれの費用相場を10㎏程度の犬の場合で示します。
訪問ペット火葬サービス
- 費用相場:15,000~30,000円
ペット霊園施設
- 費用相場:30,000~40,000円
自治体
- 費用:地域により異なり、無料の場合もあり。ただし、返骨はありません。
愛犬の火葬方法
愛犬の火葬には、次の3つの方法があります。
合同火葬
複数のペットを一緒に火葬する方法です。
この方法は最も経済的ですが、遺骨の返骨はありません。
費用相場は9,000~45,000円程度です。遺骨は霊園にまとめて埋葬されます。
仏壇を置けない場合や、自宅での供養が難しい場合に適しています。
一任個別火葬
愛犬を個別に火葬し、スタッフが火葬と収骨を行う方法です。
返骨が可能で、費用は15,000~66,000円程度です。
訪問火葬車では対応していない場合があるため、事前に確認が必要です。
立ち会いでの個別火葬
飼い主が火葬に立ち会い、収骨も行う方法です。
人間の葬儀に近い形で執り行われ、遺骨の返骨も行われます。
費用は20,000~68,000円程度で、最も高額です。
大切な愛犬を丁寧に見送りたい場合に適しています。
愛犬の火葬費用は、犬の種類や大きさによっても異なるため、大きな犬ほど費用が高くなることに注意が必要です。
愛犬の火葬時の注意点
愛犬の火葬に際しては、次の点に注意が必要です。
火葬費用の違い
犬の種類や重量により、火葬費用は異なります。
種類・重量 | 火葬の種類 | 費用相場 |
---|---|---|
超小型犬(2~5㎏) | 合同火葬 | 16,000~20,000円 |
一任個別火葬 | 21,000~24,000円 | |
立ち会いでの個別火葬 | 23,000~25,000円 | |
小型犬(5~10㎏) | 合同火葬 | 20,000~25,000円 |
一任個別火葬 | 25,000~30,000円 | |
立ち会いでの個別火葬 | 27,000~35,000円 | |
中型犬(10~25㎏) | 合同火葬 | 30,000~35,000円 |
一任個別火葬 | 35,000~40,000円 | |
立ち会いでの個別火葬 | 37,000~45,000円 | |
大型犬(40㎏以上) | 合同火葬 | 50,000円~ |
一任個別火葬 | 55,000円~ | |
立ち会いでの個別火葬 | 57,000円~ |
信頼できるペット葬儀会社の選び方
愛犬を安心して送り出すためには、信頼性のあるペット葬儀会社を選ぶことが重要です。
悪質な業者に注意し、以下のポイントを確認してください。
- 所在地や連絡先が明確であるか
- 火葬炉の設備が整っているか、火葬の体制がしっかりしているか
- 自社運営しているか
また、次の点にも注意してトラブルを避けましょう。
- 複数の会社から見積もりを取る
- 実際に電話で問い合わせる
- 施設見学を行う
- 火葬プランの詳細を確認する
- 口コミや過去の実績をチェックする
遺骨の供養方法を考える
火葬後、ペットの思い出を形に残す方法を考えておくことが大切です。
お墓を作るだけでなく、仏壇や骨壺、アクセサリーなどのメモリアルグッズで供養するケースも増えています。
愛犬を大切な家族として供養するための方法を事前に検討しておくと良いでしょう。
愛犬の思い出を形に残す「ペットメモリアルグッズ」
愛犬の思い出を大切に残すための方法として、「ペットメモリアルグッズ」が注目を集めています。
「メモリアル」とは「追悼」や「記念」という意味があり、主に以下の種類があります。
お墓
お墓には、霊園の一区画にペット専用の墓石を建てる個別墓や、自宅に設置する自宅墓があります。
霊園にはペット専用のものや、人間とペットが一緒に埋葬できるものもあります。
また、自宅に庭がない場合や手元で供養したい場合には、室内用の小さな墓石も選ばれています。
これらは、デザインや素材にバリエーションがあり、ペットの名前を刻むこともできます。
仏壇(位牌)
ペット用の仏壇は、ミニ仏壇やモダン仏壇と呼ばれる小さくておしゃれなものが人気です。
位牌も、小さくてデザイン性の高いものが多く、クリスタル素材の位牌は特に人気です。
クリスタルグラスに愛犬の写真を印刷することができ、美しい仕上がりになります。
骨壺
ペット用の骨壺は、小さくて可愛らしいデザインが多く、写真や名前を入れることもできます。
最近では、遺骨の一部を手元供養するためのミニ骨壺も人気で、陶器製や木製など素材も豊富です。
また、骨壺カバーにこだわり、ペットの写真や名前、メッセージを入れるオーダーメイドも人気があります。
その他の仏具
その他の仏具としては、食事や水を供える容器、線香立てや線香入れ、ろうそく台、お花を飾る瓶などがあります。
一式セットで揃えられるため、手軽に供養ができるとして人気です。
陶器の線香入れに名前や写真を入れるなど、オーダーメイドも可能で、色や素材を選べるものも多いです。
キーホルダーやアクセサリー
常に身につけていられるキーホルダーやアクセサリーのメモリアルグッズも人気です。
中に粉骨した遺骨やペットの毛を納められるタイプがあります。
ペンダント、リング、ブレスレットなど、デザインも多様で、遺骨が納められているとは見えないものもあります。
その他のメモリアルグッズ
ペットの写真からオーダーメイドで作るクッションやぬいぐるみ、写真を転写できるブランケットや壁掛け時計、マグカップなどもあります。
これらのグッズは、愛犬の思い出を身近に感じられるアイテムとして人気です。
愛犬との思い出を大切にするために、これらのメモリアルグッズを活用してみてはいかがでしょうか。
愛犬(ペット)の火葬に関する質問
ペットの火葬は何日後がベストですか?
愛犬の火葬は、亡くなった日から4日以内に行うのが理想です。
ペットの火葬で何を入れますか?
家族の方が入れるのを希望されるものでよくあるのが
・好きだった食べ物
・お花
・お洋服
・好きなおもちゃ
・使っていたクッション
・ブランケット
などが多いです。
ペットを火葬しないとどうなる?
自宅ではない場合には不法投棄になってしまう場合があります。
また、火葬していない場合、適切な処理をしていなければ、土の中で腐敗してしまい、汚染物質や匂いの問題が生じることがあります。
ペットの火葬にかかる時間はどのくらいですか?
かかる時間としては、早くても1時間30分~2時間ほどで、愛犬の大きさによっては3時間以上の時間がかかることもあります。
この記事を書いた人 Wrote this article
クラシカル
管理人:クラシカル(五十代前半) 家 族:子供1人とワンコの4人家族 居住地:大阪の出身で東京生活を踏まえ、現在は山陰で田舎暮らしをしています。 犬の健康管理や躾について、愛犬のラブラドールレトリバーとの経験を交えてご紹介しているホームページになります。