犬と子供

子犬の健康管理ガイド:飼いはじめに多い体調不良の原因と対処法

子犬を迎え入れた際に見られる体調不良の種類やその原因、そして対策についてご紹介します。

多くの場合、一時的なものであることが多いですが、場合によっては動物病院での診察が必要になることもありますので、参考にしていただければ幸いです。

 

子犬の飼い始めに起こりやすい体調不良

子犬を迎えたばかりの時期は、環境の変化によって疲れやストレスが溜まりやすくなります。

この期間は、子犬の健康に特に注意を払い、慣れるまで見守ることが大切です。

ここでは、子犬の飼い始めに見られる体調不良の例を4つご紹介します。

食欲不振

元気に食事をしていた子犬が、新しい環境で急に食欲を失うことがあります。

食べないことで成長に影響を与える場合もあるため、必要に応じて適切な対処が求められます。

下痢

子犬が下痢をすることもあります。原因は様々ですが、下痢が続くと脱水症状を引き起こす可能性があるため、注意深く観察することが重要です。

嘔吐

犬は比較的よく嘔吐する動物です。食べ過ぎや草を食べた後に吐くことは一般的ですが、頻繁に嘔吐する場合は他の原因があるかもしれません。

咳は異物が気道に入るのを防ぐための生理現象です。

食事中や給水中、リードを引っ張った時、吠えた後などに短時間で収まる咳は通常問題ありません。

しかし、咳が長引いたり、頻繁に起こる場合は、他の健康問題があるかもしれないため、注意が必要です。

 

子犬の体調不良の原因

ストレスによる体調不良

子犬が新しい環境に適応する際、さまざまなストレスを感じることがあります。

慣れない場所や音、新しいにおいに囲まれることで、一時的に体調を崩すことがよくあります。

また、小さい子どもがいる家庭に迎え入れられると、その騒がしさや活動量が子犬にとってストレスとなることもあります。

さらに、遠方からの移動自体も子犬にとって大きな負担となりえます。

このような状況では、子犬が新しい環境に慣れるまで、なるべく静かで落ち着いた環境を提供し、急激な変化や刺激を避けるようにしましょう。

過度な疲労

遊び過ぎや新しいおもちゃに夢中になることで、子犬が肉体的に疲労し体調を崩すことがあります。

家族と一緒に過ごす時間が増えることで、つい遊び過ぎてしまうことが原因です。

疲労した子犬は、一時的に食欲が落ちたり、元気がなく見えたりすることがあります。

このような場合、子犬が休息を取れるようにしてあげましょう。

疲れている様子が見られたら、静かにしておき、寝ている時は起こさないように注意しましょう。

誤飲・誤食

子犬は好奇心が旺盛で、家の中や散歩中にさまざまなものを口にすることがあります。

このため、異物を誤って飲み込んだり食べたりして、食欲不振や下痢、嘔吐といった症状が出ることがあります。

室内や散歩コースでは、誤飲・誤食の危険がある物を取り除くようにしましょう。

ウイルス感染や寄生虫

ウイルスや寄生虫による感染も、子犬の体調不良の原因となります。

これらの感染症は、食欲不振、下痢、嘔吐などの症状を引き起こします。

特に、まだワクチン接種が完了していない子犬は、ウイルス感染のリスクが高いです。

体の冷え

体が冷えることで、下痢を引き起こすこともあります。

これは単に外気温の問題だけでなく、飲み水が冷たすぎる場合にも起こります。

室温の管理に加え、水や食べ物が冷たくなりすぎていないか注意することが重要です。

 

子犬の体調不良時の対処法

もし迎え入れた子犬が体調を崩してしまった場合、飼い主はどう対処すべきでしょうか。

症状ごとに見ていきましょう。

食欲不振の場合

  • 様子を見守る
    食欲不振の原因が疲労であれば、休息を取ることで自然と回復することが多いです。
    まずは静かに見守りましょう。
  • ミルクやトッピングを試す
    ドッグフードにミルクやトッピングを加えることで、食欲を引き出す工夫をしてみましょう。
    好物を加えることで、子犬が再び食事に興味を持つかもしれません。
  • 手から餌を与える
    新しい環境で緊張している場合、手から直接ドッグフードを与えると安心感を得られることがあります。
    これにより、食欲が戻ることもあります。

嘔吐や下痢の場合

  • 動物病院に相談する
    下痢や嘔吐が続き、食欲や元気がない場合は、早めに動物病院で診てもらいましょう。
    特に嘔吐物に血が混じっている場合は緊急性が高いので、すぐに受診することをおすすめします。
  • フードの変更
    嘔吐や下痢があっても元気や食欲がある場合や、嘔吐・下痢が一度だけでその後元気な場合は、フードをふやかしたりウエットフードに変更してみましょう。
    これにより、消化が良くなり、胃腸への負担が減ります。
  • 暖かい環境を整える
    下痢をしている子犬には、湯たんぽやブランケットを使って暖かい環境を提供しましょう。
    また、温かいスープやお湯でふやかしたフードなど、消化しやすく胃腸に優しい食事を与えるのも効果的です。

咳が出る場合

  • 動物病院に相談する
    新しく迎えた子犬が咳をしている場合、単なる一時的な症状でないこともあります。
    咳が続いたり、激しい咳が見られる場合は、早めに動物病院に相談しましょう。
    子犬は免疫力が低いため、適切な処置が必要です。
  • 部屋の加湿
    空気の乾燥が原因で咳が出ることもあります。
    乾燥する季節には加湿器を使ったり、洗濯物を室内で干すなどして、部屋の湿度を上げるようにしましょう。
    これにより、咳が和らぐことがあります。
  • 暖かい環境を作る
    湯たんぽやブランケットを使って子犬を温めてあげるのも効果的です。
    暖かい環境を整えることで、体調の改善を助けることができます。
    嘔吐や下痢の時と同様に、子犬がリラックスできる環境を提供しましょう。

これらの対処法を参考に、子犬の体調管理を行いましょう。

 

この記事を書いた人 Wrote this article

クラシカル

管理人:クラシカル(五十代前半) 家 族:子供1人とワンコの4人家族 居住地:大阪の出身で東京生活を踏まえ、現在は山陰で田舎暮らしをしています。 犬の健康管理や躾について、愛犬のラブラドールレトリバーとの経験を交えてご紹介しているホームページになります。

TOP