
外出のたびに「うちの子、大丈夫かな…」と心配になりますよね。
犬は家族がいない時間を思った以上に敏感に感じています。
この記事では、留守番中に起こりやすいトラブルと、やってはいけない行動5つを、実際の飼い主さんの体験談や専門家のアドバイスを交えてやさしく解説します。
はじめに:留守番中の愛犬、実はこんなに危険!
飼い主が知らない「お留守番中のリスク」
室内だから安全と思っていても、コードの噛みつき、ゴミのあさり、転倒など、思わぬ事故は意外と多いものです。
動物行動カウンセラーの白石先生によると、
「犬は寂しさや不安を“行動”で表現します。噛む、掘る、吠える行為は、
単なるいたずらではなくストレスのサインです」とのこと。
よくある勘違いと対策の重要性
「うちの子は大人しいから大丈夫」と思っていた飼い主さんが、ふと帰宅するとティッシュの山が散乱していた…なんて話もよく聞きます。
少しの油断が事故につながることも。
外出前の“ほんの5分の準備”が、愛犬の命を守ることもあるのです。
留守番中の愛犬に起こりやすいトラブルとは?
留守番中の不安やストレスの原因
犬は群れで生活する生き物。飼い主がいない時間は、“仲間を失った感覚”になるそうです。
特に静まり返った部屋や外の物音は、強いストレスにつながります。
留守中の行動パターンと事故の例
- 玄関で待ち続け、爪を傷つける
- キッチンで落ちた食べ物を口にする
- 電気コードを噛んで感電
- カーテンやソファで遊んで転落・絡まり
出雲市の飼い主・美穂さん(トイプードル3歳)は、
「短時間のつもりで出たのに、帰宅したらカーペットがビリビリでした。
今はサークルを使って安心できる範囲を作っています」と話してくれました。
安心できる環境作りの基本
愛犬が落ち着けるハウスを用意し、安心できる香り(飼い主の服など)を置くのも効果的。
“ただ留守番させる”のではなく、“安全な休息の時間”に変える工夫が大切です。
やってはいけない行動① 危険な場所を自由に行き来させる
キッチン・電気コード・階段は特に要注意
料理のにおいに誘われてキッチンに入ったり、コードを噛んで感電したりするケースは少なくありません。
ベビーゲートで区切るだけでも事故を防げます。
留守番スペースの安全対策ポイント
- 床に小物を置かない(3cm以下の物は誤飲リスク)
- 観葉植物は犬に安全な種類を
- ゴミ箱は倒れない・開かない構造に
- ハウスは静かな隅に設置し、安心の拠点に
獣医師の村田先生は、「安全なサークルを“安心の空間”として教えることで、
犬の自立心も育ちます」とアドバイスしています。
やってはいけない行動② 食べ物を置きっぱなしにする
誤飲・誤食のリスクと危険な食材リスト
犬にとって危険な食材は意外と多く、チョコレート、玉ねぎ、ぶどう、キシリトールなどは中毒を起こす恐れがあります。
特にテーブルの上のパンやお菓子は油断大敵です。
安心できるおやつ&留守番前の食事ルール
- 留守番直前の大量食事はNG(胃捻転のリスク)
- 少量のフードを知育トイに入れて時間をかけさせる
- 水は倒れない給水器で常に新鮮に保つ
柴犬のリクくん(5歳)の飼い主さんは、
「以前はフードボウルをそのまま置いていましたが、
今は知育トイに変えたら、遊びながら食べてストレスも減りました」と話します。
やってはいけない行動③ 騒音や刺激をそのままにする
テレビ・インターホン・外の音が与えるストレス
犬は聴覚がとても敏感。
特にチャイム音や車のクラクションは不安をあおる刺激になります。
不要な音を遮るだけでも安心感が全く違います。
静かな空間づくりのための工夫
- 窓際から離れた場所にハウスを設置
- 遮音カーテンやラグで音をやわらげる
- 優しいBGMや自然音を小さく流す
ドッグトレーナーの川上さんは、「静けさよりも“安心できる音”が大切。
家族の声入りBGMや普段の環境音を録音して流すのもおすすめです」と話します。
やってはいけない行動④ 長時間の放置
理想的な留守番時間と年齢別の目安
- 子犬:2〜4時間までが限度
- 成犬:4〜6時間程度
- シニア犬:2〜3時間ごとに様子を確認
長時間の留守番が続くと、ストレスや分離不安を悪化させることも。
どうしても外出が長引く日は、ペットシッターや見守りカメラを活用しましょう。
外出前後のフォローで安心感を与えるコツ
- 外出前に軽い運動で気持ちを落ち着かせる
- 帰宅後は静かに優しく声をかける
- 留守番を頑張ったら褒めてあげる
「行ってきます」「ただいま」を毎回同じトーンで伝えることで、犬は“また帰ってくる”と学習し、安心して過ごせるようになります。
やってはいけない行動⑤ 愛情不足のまま外出する
「行ってきます」の一言が愛犬の心に与える影響
出かける前にバタバタして無視してしまうと、犬は不安を感じやすくなります。
やさしく撫でながら短く「行ってくるね」と伝えるだけでも、犬の心に安心感が生まれます。
留守番前後に信頼関係を深めるコミュニケーション
- 出発前は軽く遊んで心を満たす
- ハウスに入れたらご褒美をあげる
- 帰宅後は落ち着いたスキンシップを忘れずに
カウンセラー白石先生は、「“安心して見送られる体験”を重ねることで、
分離不安は確実に軽減します」と語っています。
愛犬の留守番を快適にする工夫
不安を和らげるグッズ&おすすめアイテム
- 知育トイ(コングなど長時間遊べるもの)
- 飼い主の香りがついたブランケット
- フェロモンディフューザーでリラックス効果
- 転倒防止の滑り止めマット
カメラ・自動給餌器など見守りテクノロジー活用法
スマートカメラを活用すれば、外出先から様子を確認でき、必要に応じて声をかけることもできます。
自動給餌器やタイマー付き照明と組み合わせると、留守時間がより快適になります。
実際に安心して留守番できた飼い主さんの体験談
ミニチュアダックスのモモちゃん(4歳)の飼い主さんは、
「カメラで様子を見ながら、スマホで“いい子だね”と声をかけると、
尻尾を振って安心して寝てくれるようになりました」と嬉しそうに話してくれました。
まとめ:愛犬を守るために今日からできること
留守番前のチェックリスト
- 危険エリアをゲートで仕切った?
- 食べ物・小物・植物を片づけた?
- 静かな環境(音・光)を整えた?
- 留守時間を無理なく設定した?
- 外出前にひと声かけた?
安全+安心が「信頼関係」を育てる第一歩
愛犬にとって、あなたの声や匂いは何よりの安心材料です。
小さな工夫を積み重ねることで、留守番は“つらい時間”から“安心の時間”へ。
今日からできることを一つずつ取り入れて、愛犬との信頼を深めていきましょう。
ライター紹介 Writer introduction
いずもいぬ
管理人:いずもいぬ(五十代前半) 家 族:子供1人とワンコの4人家族 居住地:大阪の出身で東京生活を踏まえ、現在は山陰で田舎暮らしをしています。 犬の健康管理や躾について、愛犬のラブラドールレトリバーとの経験を交えてご紹介しているホームページになります。
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