
温厚で賢く、家族思いのラブラドールレトリバーは、家庭犬として高い人気を誇ります。
しかし、30kg前後の大型犬を室内で飼うには、それなりの準備と覚悟が必要です。
本記事では、ラブラドールレトリバーを室内飼いする前に押さえておきたい5つの心得を、リアルな視点からご紹介します。
1. 十分な「運動時間」を確保できるか?
ラブラドールはもともと猟犬として活躍してきた犬種で、運動量が非常に多いのが特徴です。
毎日の散歩は1日2回・各30分以上が理想で、できれば週に数回はドッグランで走らせたいところ。
運動不足は、ストレスや問題行動の原因になるため、「室内だから運動は控えめでいい」は大間違いです。
2. 「抜け毛」と「掃除」との付き合いは必須
ラブラドールはダブルコートの被毛を持ち、季節を問わず抜け毛があります。
特に換毛期には毎日のブラッシングと掃除が必須。
「気づけば床一面が毛だらけ」「ソファや洋服が毛まみれ」…というのは珍しくありません。
掃除機やコロコロクリーナーは必需品。「毛がつくのがイヤ」という方には正直つらい現実です。
3. 「家具の破壊」は覚悟するべし
特に子犬期のラブラドールは非常に好奇心旺盛で、なんでも噛みます。
ソファやテーブルの脚、スリッパ、クッション、携帯電話など…我が家の被害は枚挙にいとまがありません。
歯の生え変わり期(生後4〜6ヶ月)には特に要注意!
「壊れて困るものは片づける」「届かない場所に移動する」のが鉄則です。
4. 「体調の変化」に早く気づく目が必要
大型犬は小型犬に比べて、体調不良の進行が早い傾向があります。
室内飼いでいつも様子を見ていれば、少しの食欲低下や排泄の異常にもすぐ気づけます。
しかし逆に、「一緒にいる安心感」で見逃しがちになることも。
毎日の健康チェック(目、耳、便、食欲など)を習慣にしましょう。
5. 家族全員の「協力」が絶対条件
大型犬の室内飼いは、ひとりで抱えると確実にパンクします。
掃除、散歩、ごはん、しつけ、健康管理…どれも手が抜けません。
誰かが「自分の仕事ではない」と思ってしまうと、犬との関係もうまくいかなくなります。
家族全員が犬を迎えることに納得し、役割を共有することが成功のカギです。
まとめ|ラブラドールとの暮らしは「準備」がすべて
ラブラドールレトリバーは、愛情深く忠実で、まさに“家族そのもの”の存在になります。
しかし、その反面で、力の強さ・抜け毛・運動量など、大型犬特有の大変さも抱えています。
「可愛いから飼いたい」だけではなく、生活環境やライフスタイルを見つめ直し、十分な準備をしてから迎えてください。
覚悟と工夫があれば、ラブラドールとの室内飼いは一生の宝物になる体験になりますよ。
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ライター紹介 Writer introduction

いずもいぬ
管理人:いずもいぬ(五十代前半) 家 族:子供1人とワンコの4人家族 居住地:大阪の出身で東京生活を踏まえ、現在は山陰で田舎暮らしをしています。 犬の健康管理や躾について、愛犬のラブラドールレトリバーとの経験を交えてご紹介しているホームページになります。