あなたの愛犬も持っている?犬の『不思議な感覚』6選

あなたの愛犬も持っている?犬の『不思議な感覚』6選

愛犬が私たちの心を見抜いたり、遠くの音に反応したりするのを見たことはありませんか?

実は、犬の感覚の世界は人間とはまったく違う不思議に満ちています。

この記事では、犬の“驚くべき感覚能力”を、飼い主目線でやさしく解説します。

目次リスト Outline

はじめに:犬の感覚は人間とはまるで別世界!

犬の世界を感じ取る“第六感”とは?

犬は嗅覚・聴覚・触覚・視覚・味覚に加えて、人の感情や天候の変化など“目に見えないもの”を察知する力を持っているといわれます。

たとえば、飼い主が悲しい気持ちでいると、そっとそばに寄り添う犬。

これこそ、犬が感じ取る“第六感”のような能力です。

犬の感覚を知ると見えてくる世界

犬は私たちが気づかない小さな音や匂いをキャッチし、世界をまったく違う方法で認識しています。

この違いを理解することで、愛犬の気持ちをより深く読み取れるようになります。

💬 専門家コメント:「犬は“人の心の鏡”といわれるほど感情に敏感です。怒りや悲しみのエネルギーを空気の変化として感じ取ることもあります。」(動物行動学専門家)

この記事でわかること

  • 犬の感覚(嗅覚・聴覚・触覚・視覚・平衡感覚・味覚)の基本と特徴
  • それぞれの感覚が生活にどう役立っているか
  • 感覚を刺激して「幸せホルモン」を増やす方法

犬の感覚の仕組みを知ろう

犬の感覚器官は人間の何倍も発達している

犬の嗅覚は人間の約1万倍〜10万倍。

音を聞く力は人間の4倍以上。

視力や味覚では劣る部分もありますが、「匂いと音」で世界を構築しています。

つまり、犬は“香りと音の地図”の中で生きているのです。

五感+“直感”的な感覚

犬は人の雰囲気、生活リズム、そして“エネルギーの変化”に反応します。

たとえば、飼い主が出かける前の気配を察して玄関に座っていたり、遠く離れていても帰宅の足音を聞き取って喜んだりします。

犬が世界をどう感じているか

犬の世界は、人間のような「視覚中心」ではなく「嗅覚中心」。

人間が“見て知る”世界を、犬は“嗅いで知る”のです。

そのため、散歩中ににおいを嗅ぐ行為は情報収集であり、犬にとってはSNSをチェックするようなものです。

犬の不思議な感覚6選

① 嗅覚:数億の匂いを識別する超能力

犬の嗅覚は、人間の1億倍とも言われるほど高性能。

警察犬や救助犬が活躍できるのも、この圧倒的な嗅覚のおかげです。

飼い主の体調変化や感情の違いも、実は“においの変化”で感じ取っています。

🐾 体験談:「風邪をひいたとき、普段は寝ている時間に犬が私の枕元に来て離れませんでした。きっと体調の変化を感じ取っていたのだと思います。」(40代女性/柴犬飼い主)

また、がんや糖尿病を発見する“医療探知犬”の存在もあり、犬の嗅覚がいかに繊細かがわかります。

② 聴覚:人間には聞こえない音までキャッチ

犬の耳は、人間の約4倍広い周波数を聞き分けます。

遠くの足音や機械音、雷、花火などにも敏感に反応するのはそのため。

音が怖い犬には、静かなBGMやホワイトノイズを流して安心できる環境を作ってあげましょう。

💬 獣医師のアドバイス:「突然の大きな音はストレス要因になります。雷の時期はカーテンを閉めて、優しく声をかけることが効果的です。」

③ 触覚:ひげと被毛は“動くセンサー”

犬のひげは、空気の動きや距離を感じ取るアンテナのような役割を果たしています。

被毛にも神経が通っており、触れられることで“幸せホルモン(オキシトシン)”が分泌されることがわかっています。

やさしく撫でる、ブラッシングする、それだけで犬は安心感を得られます。

特に耳の付け根や首の後ろは、リラックスしやすいポイントです。

④ 視覚:人とは違う“見え方”で世界を見る

「犬は色盲」とよく言われますが、実際には青と黄色を識別できます。

赤や緑はグレーに見えるため、おもちゃや首輪を選ぶときは青・黄系が見やすいとされています。

また、夜間の視力は人間よりずっと高く、わずかな光でも動きを捉えられます。

夜の散歩では反射材を使い、視界をサポートしてあげましょう。

⑤ 平衡感覚:しなやかなバランス能力

犬は走ったりジャンプしたりしても、ほとんど転ばないほど優れた平衡感覚を持っています。

耳の奥にある前庭器官が発達しており、体の傾きを素早く察知してバランスを保っています。

ただし、高齢犬はこの感覚が衰えることも。

フローリングに滑り止めマットを敷くなど、足腰を守る工夫が大切です。

⑥ 味覚:味より“匂いと食感”で判断

犬の味覚は人間より少なく、甘味・苦味・酸味・塩味を感じ取りますが、基本的には「におい」と「食感」で美味しさを判断しています。

柔らかい食事を好むのもそのためです。

香りを引き立てるために、ドライフードをぬるま湯でふやかしたり、トッピングで変化をつけるのもおすすめです。

犬の感覚を理解することで得られる3つのメリット

① コミュニケーションがスムーズに

吠える、尻尾を振る、耳を倒す——それぞれの仕草の意味が理解できると、愛犬の感情を読み取りやすくなります。

「叱る」よりも「寄り添う」対応が増え、信頼関係がぐっと深まります。

② ストレスの少ない環境づくりができる

音、光、匂いの刺激を減らすだけで犬は落ち着きやすくなります。

テレビの音量を下げる、照明を柔らかくする、アロマを控えるなど、感覚を意識した空間づくりは“安心のお守り”です。

③ 健康と幸福につながる暮らし方に

感覚を刺激する遊びやスキンシップは、脳を活性化させ、ストレスホルモンを減らす効果があります。

結果的に免疫力も上がり、長生きの秘訣にもなります。

日常で活かせる!感覚を育てるヒント

嗅覚を活かす遊び(ノーズワーク)

おやつを隠して探させる“嗅覚ゲーム”は、短時間でも満足感抜群。

探し当てた瞬間の達成感は、犬にとってのご褒美そのものです。

触覚を刺激するマッサージ&ブラッシング

1日3分でもOK。ブラッシングを通して「気持ちいい」「安心」を感じる時間をつくりましょう。

特に高齢犬には血行促進にもなります。

聴覚をリラックスさせる音環境

自然音やピアノのBGMなど、一定リズムの音が犬のリラックスを促します。

飼い主の声も効果的です。「おりこうさん」「いい子だね」と声をかけてあげてください。

感覚をバランスよく刺激する過ごし方

散歩で外の匂いと音に触れ、帰宅後は静かな環境で休む——

そんな“刺激と安心のリズム”が、心と体の健康を守ります。

専門家に聞く:感覚は“安心の受け取り方”にも影響

トレーナーの視点

「犬は“予測できる毎日”に安心します。声かけや散歩時間を一定にするだけで、犬の行動が落ち着きます。」(ドッグトレーナー・Y氏)

獣医師の視点

「聴覚や視覚の変化は老化や病気のサインにもなります。音に過敏になったり、物にぶつかることが増えたら早めの受診を。」

飼い主の声

「うちの子は、私の帰宅前になると玄関を見つめて座っているそうです。聞こえないはずの音を感じ取っているみたいです。」(50代女性/ミニチュアダックス)

まとめ:犬の不思議な感覚を理解して、もっと幸せな関係へ

犬の世界は、私たちの想像以上に豊かで繊細です。

その感覚を理解し、日々の暮らしに取り入れることが、愛犬の安心と幸せを守る第一歩です。

今日からできる3つのこと

  • 愛犬の仕草や反応を観察し、気持ちを読み取る
  • 感覚を刺激する遊びやスキンシップを取り入れる
  • 五感にやさしい空間づくりを意識する

犬は、あなたの声・匂い・表情からすべてを感じ取っています。

だからこそ、今日も笑顔で「おはよう」「ただいま」と声をかけてあげましょう。

それが、愛犬にとって最高の安心なのです。

ライター紹介 Writer introduction

いずもいぬ

いずもいぬ

管理人:いずもいぬ(五十代前半) 家 族:子供1人とワンコの4人家族 居住地:大阪の出身で東京生活を踏まえ、現在は山陰で田舎暮らしをしています。 犬の健康管理や躾について、愛犬のラブラドールレトリバーとの経験を交えてご紹介しているホームページになります。

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