愛犬のヒゲ、切ってはいけない理由とは?

わんちゃんのお顔についている、ひげのような長い毛。

「なんとなく伸びているけど、切ったほうがいいの?」「見た目が気になる…」と疑問に思ったことはありませんか?

実は、このヒゲにはとても重要な役割があり、単なる飾りではありません。

この記事では、ヒゲの持つ役割や、切ってしまった場合に起きる影響、そして正しいお手入れ方法まで、初心者の方にも分かりやすくやさしい口調で解説していきます。

これを読んだあと、今までと違う視点で愛犬のヒゲを見つめたくなるかもしれませんよ。

犬のヒゲを切ってはいけない理由

ヒゲは犬にとって「センサー機能」

犬のヒゲは、人間でいう髪の毛とはまったく違い、根元の部分には多くの神経が集中しています。

そのため、少しの空気の流れや振動でも反応し、周囲の状況を敏感に察知することができます。

・狭い場所に入るとき
・障害物や物との距離を測るとき
・暗闇で歩くとき
など、
ヒゲは犬が安全に行動するための感覚器官となっています。

特に視力があまりよくない犬にとって、ヒゲはとても頼りになる存在なんです。

中には、人間より視力が弱い犬種もいるため、ヒゲは生活の中で頼りになる「アンテナ」のような役割を果たしています。

ヒゲは犬の感情や心理状態とつながっている

犬は、ヒゲを使って自分の気持ちを外に表現することがあります。
例えば、

  • 興味があるとき → ヒゲが前へ向く
  • 怖い・警戒している → ヒゲが少し後ろへ下がる
  • リラックスしている → ヒゲが下がり柔らかく見える

このように、ヒゲは気持ちを読み取るヒントにもなります。

そのため、ヒゲを切ってしまうと感情表現がしづらくなり、犬自身も戸惑いやストレスを感じることがあると言われています。

ヒゲを切ることで起こるリスク

ヒゲを切ってしまった犬の中には、

  • 壁にぶつかりやすくなる
  • 距離感をつかみにくくなる
  • 不安そうに歩くようになる
  • 落ち着きがなくなる

という行動を見せるケースがあります。

特に、高齢犬や視力の弱い犬ほど、その影響が強く出やすいと言われています。

ヒゲは犬の「ナビゲーション機能」

それを奪ってしまうと、日々の生活に大きなストレスを与える可能性があります。

ヒゲの正しいケア方法

清潔に保つことが基本

ヒゲは食事中にフードや水分がつきやすく、気づかないうちに雑菌が溜まることがあります。

そのままにしてしまうと皮膚炎やニオイの原因になることもあるため、毎日軽く拭いてあげることが大切です。

無理に引っ張ったり切らない

くせ毛になったり絡まったりすることもありますが、無理にほどこうとすると痛みを感じたり毛根が傷つくことがあります。

もし気になる場合は、トリマーさんに相談してみてください。

シャンプー時の注意

顔まわりは刺激に敏感なので、低刺激タイプのペットシャンプーがおすすめ。

洗ったあとは、ふんわりタオルでやさしく水分を取り、完全に乾かしてあげましょう。

犬種によってヒゲの役割が違う?

実は、犬種によってヒゲの量・太さ・役割が少しずつ違います。

長毛種は汚れやすいためケア必須

トイプードルやシーズーなどは、フードが絡まりやすく、お手入れ頻度がやや高めになります。

テリアやシュナウザーは特に重要

これらの犬種はヒゲが硬く太いことが多く、感覚情報を受け取る役割が大きいとされています。

短毛犬も油断は禁物

柴犬やミニピンなどは短くても敏感なので、決して切らないようにしましょう。

まとめ:ヒゲは愛犬の「大切なアンテナ」

ヒゲは見た目だけの毛ではなく、犬が安心して行動するための重要なセンサーです。

ヒゲを切ってしまうと、犬の生活や感情に影響を与えることがあります。

そのため、「切らない・無理に整えない・自然のままに」という姿勢がとても大切です。

ぜひこれからは、愛犬のヒゲを見るたびに「頑張って周りの世界を感じているんだな」と、やさしく見守ってあげてくださいね。

ライター紹介 Writer introduction

いずもいぬ

いずもいぬ

管理人:いずもいぬ(五十代前半) 家 族:子供1人とワンコの4人家族 居住地:大阪の出身で東京生活を踏まえ、現在は山陰で田舎暮らしをしています。 犬の健康管理や躾について、愛犬のラブラドールレトリバーとの経験を交えてご紹介しているホームページになります。

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