
「うちの子、なんだか震えてる…」と感じたことはありませんか?
犬が震える姿を見ると、「怖いのかな?」「どこか痛いのかも」と心配になりますよね。
でも、犬の震えには必ず理由があります。
この記事では、生理的・心理的・病気などの震えの原因と対策を、わかりやすく丁寧に解説します。
また、実際の飼い主さんの体験談や、獣医師の意見も交えながら、「どんなときに病院へ行くべきか」も具体的にお伝えします。
犬が震えるのはなぜ?主な原因をチェック
① 生理的な要因:寒さや興奮などの自然な震え
寒い日や冷たい床の上など、犬が体温を保とうとして震えるのは自然な反応です。
特に小型犬や短毛種は寒さに弱く、冬や冷房の効いた部屋では注意が必要です。
また、飼い主さんが帰ってきたときや大好きなおやつを見た瞬間など、嬉しさのあまり体が震えることもあります。
このような場合は心配いりません。感情の高ぶりによる一時的な震えです。
🐾体験談:
「うちのチワワは、冬になると毛布の上でプルプル震えています。でも服を着せてあげるとすぐに落ち着くんです。寒さだったんだと気づきました。」
② 心理的な要因:ストレス・不安・恐怖
犬はとても繊細な動物です。
雷や花火、掃除機の音など、日常の音にストレスを感じて震えることがあります。
また、知らない人や動物と出会う、病院の匂いを感じるなどの「恐怖体験」も原因のひとつです。
環境の変化も影響します。
引っ越し、飼い主さんの外出、家族構成の変化など、犬にとっては大きなストレスです。
「最近生活リズムが変わったかな?」と振り返ることも大切です。
💬獣医コメント:
「心理的な震えは、原因を特定しづらいこともあります。できるだけ安心できる空間を作り、落ち着いた声で接してあげましょう。」
③ 病気や怪我による震えの可能性
病気や痛みが原因で震えることも少なくありません。
特に以下のようなケースは要注意です。
- 低血糖(小型犬や子犬に多い)
- 中毒(チョコレート・玉ねぎなど)
- 痛み(腰痛・関節炎・内臓疾患)
- 発熱・てんかん・内分泌疾患など
「ただの震え」と思っても、病気のサインであることもあります。
食欲が落ちていたり、元気がないようなら、早めの受診をおすすめします。
🐶体験談:
「ミニチュアダックスが朝から震えていて、最初は寒いのかと思いました。でもそのうち歩かなくなって…病院でヘルニアと診断されました。早く気づいてよかったです。」
④ シチュエーション別の震えパターン
震えるタイミングによっても原因が見えてきます。
- 散歩前: 喜び・興奮
- 食後: 低血糖・胃の不調
- 寝起き: 血圧や体温の変化
- 車内: 不安・車酔い
一度ノートに記録しておくと、病院での説明にも役立ちます。
⑤ 飼い主が観察すべきチェックポイント
- 震えの時間・頻度・強さ
- 体温(手足が冷たくないか)
- 呼吸・食欲・元気さの変化
スマートフォンで動画を撮っておくと、診察時に「このときの様子です」と見せられるので非常に有効です。
犬の震えを見たらどうする?効果的な対策法
① まずは落ち着いて確認する初期対応
犬が震えていると焦ってしまいますが、まずは深呼吸をして冷静に観察しましょう。
寒そうならブランケットをかけ、静かな場所に移動させてください。
声をかけるときは、やさしいトーンで「大丈夫だよ」と安心させるのがポイントです。
NG行動:
強く抱きしめたり、大きな声で名前を呼ぶと、犬が余計に緊張してしまうことがあります。
② 犬を安心させる環境づくり
室温は20〜25℃が目安。冬は冷えすぎず、夏は暑すぎないように調整しましょう。
お気に入りの毛布やベッドを用意し、匂いや音で安心できる環境を整えることが大切です。
最近では、犬の不安を和らげる「リラックス音楽」や「フェロモン拡散器」も販売されています。
試してみる価値はありますよ。
③ 病院に行くべきサインとその理由
以下の症状が見られる場合は、すぐに動物病院へ行きましょう。
- 震えが長時間続く(10分以上)
- 嘔吐・下痢・呼吸の異常
- 歩けない、足を引きずる
- 意識がもうろうとしている
病院では「発生時刻」「頻度」「環境」「行動の変化」を詳しく伝えると、診断がスムーズになります。
④ 震えが続く時の家庭ケアと管理法
軽度の場合は、ゆっくり休ませて体調を観察します。
水を少しずつ与え、食欲があるかチェックしましょう。
また、普段の食事内容を見直し、栄養バランスを整えることで再発を防げます。
💡ポイント:
定期的な健康診断や血液検査は、震えの原因となる疾患を早期に見つけるチャンスです。
⑤ 予防につながる健康管理習慣
食事・運動・睡眠をバランスよく整えることが、震え予防の基本です。
季節の変わり目は特に体温調整が難しくなるため、洋服やブランケットでサポートしてあげましょう。
よくある質問(Q&A)
Q1. 犬が震えるのは普通のこと?
一時的な震えは自然な反応ですが、頻繁に続く場合は要注意です。
体調や環境の変化をしっかりチェックしましょう。
Q2. 震えと一緒に見られる危険な症状は?
震えに加えて「呼吸が荒い」「ぐったりしている」「食欲がない」などがある場合は、病気の可能性があります。
Q3. 小型犬やチワワは震えやすい?
はい、特にチワワやイタリアングレーハウンドなどは寒さや緊張に敏感で震えやすい傾向があります。
Q4. 震えはどのくらいで治まる?
生理的な震えなら数分で落ち着きます。
しかし30分以上続く場合は、体調不良を疑ってください。
Q5. 飼い主がしてはいけないNG行動は?
大声で叱る、強引に動かす、放置するなどはNGです。
犬が安心できるよう、静かに寄り添って見守ることが大切です。
飼い主ができる「心のケア」も大切に
犬の気持ちを理解する姿勢を持とう
犬の震えは「怖い」「痛い」「不安」といった心のサイン。
その気持ちに気づいてあげることが、信頼関係を深める一歩になります。
スキンシップで安心を与えるコツ
やさしく撫でて、穏やかな声で「大丈夫」と伝えてあげましょう。
飼い主の匂いや声が、犬にとって一番の安心材料です。
不安を抱えた飼い主の心の整理法
「もし病気だったら…」と不安になるのは当然のこと。
でも、まずはできることを一つずつやってみましょう。
観察・記録・相談、この3つが愛犬を守る基本です。
まとめ:震えを理解し、早めの対応で守ろう
軽い震えでも「継続」なら要注意
震えが頻繁に続くようなら、体調不良のサインかもしれません。
「ちょっとおかしいな」と感じたら、早めに動物病院で相談を。
日常の観察が命を救うことも
犬の健康は、毎日の小さな変化の積み重ねで守れます。
飼い主の「気づき」が、愛犬を病気から守る大きな力になります。
愛犬との絆を深めるチャンスに
震えをきっかけに、犬の心と体をより深く理解することができます。
寄り添う時間が増えれば、その分絆も強くなります。
今日からできるケアで、愛犬との毎日をもっと穏やかに過ごしましょう。
ライター紹介 Writer introduction
いずもいぬ
管理人:いずもいぬ(五十代前半) 家 族:子供1人とワンコの4人家族 居住地:大阪の出身で東京生活を踏まえ、現在は山陰で田舎暮らしをしています。 犬の健康管理や躾について、愛犬のラブラドールレトリバーとの経験を交えてご紹介しているホームページになります。
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